雑記帳~信州の東のほうで。

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今週の雑感 -母を亡くして。2

「30分で死亡診断書などの用意ができますので、お帰りだけどうするか教えて下さい」
????
「おかえりですか?自分の車で来てますけど」
「いえ、お母様をどのように運ぶか・・・」

そうなのです。亡骸を病院から運び出すことを「おかえり」と表現するのです。
ここからパニックです。

「え?普通はどうするんですか?」
「互助会に入られているところに連絡をして・・・」
「互助会とか入ってないんです」
「えー、っと。どうしようかな?自家用車で運ぶ方もいますけどね」
「私のは軽自動車ですけど、助手席に座れますかね?」
「いやいや、バンとかで後ろの座席を倒して横にして運ぶんですよ」
「あー、そうかそうか。あはは、さすがに折り畳めませんよね。ってか、家に運ぶの??」

田舎の人はほぼ全員互助会に入っているようです。
なのでこの例外に看護師さんも困ってしまいまして。
しょうがないので、頭をフル回転させて考えた結果、市役所に電話しました。

「火葬したいんですけど」
「えーっと、じゃ、市民課ですね、お待ち下さい」
「市民課です。火葬はいつがご希望ですか。亡くなってから24時間は火葬できませんけど。
棺桶も購入する必要がありますよ」
「生き返る可能性もあるってこと?棺桶!どこで買えるんですか?!」

結局、市民課の方に葬祭屋さんを紹介してもらい、無事に母を自宅へ連れ帰りました。
「布団を敷いてくれますか。掛ふとんもお願いします」
「わー、こんなファンシーなお客様用花柄布団しかないです!」
「大丈夫です。白布を上からかけるので、隠れますから」

運びこむ間、部屋に閉じ込められたフクちゃん・のんちゃんはさぞびっくりしたことでしょう。
この日からのんちゃんの受難の日は始まるのです。

その後担当の女性の方がいらして、打ち合わせとなりました。
この方がかなりの猫好きで助かりました。
向き合う私達の間のテーブルの上を遊々と横切るフクちゃん。
それに動じないその女性。ありがたいことです。

「何もしなくてもいい。灰なんかその辺に撒いちゃえばいい」と言っていた母ですが、
「何をしなくていいのか?」ということを確認していなかったことに今更ながら気づきました。
こんな私にも担当の女性は嫌な顔ひとつせず、親身にお世話して下さいました。

彼女が帰ったあとしばらくして、電話がかかってきました。
「のんちゃんは、お家にいましたか?」と。
雲隠れしたのんちゃんがどこにいるか全く分からなくて、脱走した?なんて心配していたのです。
のんちゃんはどこからともなく姿を見せたので問題なかったのですが、
のんちゃんのことまで心配してくれるこの女性、素敵ですよね。

納棺師の男性も猫を飼っている方でした。リードを付けてお散歩するそう。
納棺師の足元をうろつくフクちゃん。それに動じない納棺師。
出棺の時も全員で、猫の脱走に気を使ったのでした。

火葬が終わって、静々と骨を順番に骨壷に収める・・・と見せかけて、
途中から係の人が壺の中をガシガシかき回して潰していくのが可笑しくって。
確かにそうしないと全部入らないんだけどね。
(ちなみに、長野ではお葬式の前に火葬します。)

その後みんなで賑やかにお食事をしました。
小さい子供がわーわー騒がしいのもこういう時はいいものです。
大人だけだとシンミリしちゃっていけませんね。
食事の間、骨壷は車の助手席に放置でしたが、見た人はびっくりしたかな?

みんなが帰った後は大量の洗濯に布団干し。
介護保険の終了、年金停止、医療保険の請求、会社への届け、母のアパートの片付け・・・
やること盛りだくさんで体調も回復しないわ、こりゃ!
でも、どこでも誰かに助けられて、これらのことをなんとかこなしているのですよね。
本当に感謝です。
上手く伝えられないけれど感謝しています。

ほぼ日常が戻って、のんちゃんも元通り。
内弁慶だなぁ。あ、センシティブってことにしておこうか。

そうそう、初七日には景気づけに宮崎の美味しい牛肉をいただきましたよ。
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肉が好きだった母も喜んだかな?

*****

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。











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Commented by tarohanaazuki at 2015-10-18 10:00
朝から泣き笑い!
私にも覚えがあるから、あたふたぶりが手に取るようにわかるよ。
こういう場合はどこのお宅も、笑い話はつきものだね。
お母さんもポキポキ折り曲げられて軽自動車に乗せられなくてホッとしたと思うよ(笑)

最期を迎える直前まで、働き続けたお母さんは素敵だなぁ!
pinochikoさんは間違いなく、お母さんのDNAを受け継いでるね♪
寂しさを感じるようになるのはこれからだよ。
pinochikoさん自身も言ってるように、周りにたくさんの優しい人達がいるんだもの!
しっかり乗り越えてね!
辛くて忙しい時に様子を聞かせてくれてありがとう♪

コメントの返事云々は、まだまだ先のことで良いさ!
Commented by juni38 at 2015-10-18 10:15
pinochikoさん、落ち着いたら
なにより 先に、体調を戻してくださいね。
我が家も、そのときが来たら わたわたするんだろうな・・・
初めて観た時、私も お骨を割って骨壷に詰めてくれてる斎場の方に びっくりしました。
入りませんもんね・・・
Commented by wonderfuldays1956 at 2015-10-18 10:15
お母さまのこと、なんて言ったらいいのか・・・。
pinochikoさんの年齢からして、私とはそんなに歳も変わらないはずですね。

お母さまが近くに住まわれていたことも、入院されたことも知らなくて。
読み落としていたんですね、私。
ごめんなさいね。

何もわからずに葬儀を取り仕切るって、大変だったでしょう?
私も5年前に義父が亡くなったときがそうでした。
(主人は入院中だったの)
田舎での葬儀だったので、親戚や周りの人たちに助けられながら、
なんとか乗り切りました。

今はまだあれこれすることがいっぱいあるでしょうし、寂しくなるのは
これからですね。
どうか、お疲れが出ませんように。
フクちゃんやのんちゃんも、おかあさんにたっぷり甘えてね。
Commented by empiK at 2015-10-18 10:54
pinochikoさん、いまこの雑感を読んでびっくりしました。お母様亡くなられたの、全く気が付きませんでした。ここ数週間わたしもいろいろあってあまり頻繁にアップもできず、pinochikoのところにも遊びにあまり行けなかったので、本当にごめんなさい。わたしも4月に母を亡くしているので、お気持ちがよくわかるような気がします。でもなくなる前の日までお母様と時間を過ごせてよかったですね。亡くなったあとの年金停止とかいろいろな手続きが本当に大変なのですよね。わたしはそういうこと全くわからず、兄夫婦がいろいろやってくれて本当に助かりました。のこされた父親のあまりの落ち込みにわたしが悲しむ時間もないまま数ヶ月が過ぎ、いろいろ落ち着いたあとにどっと言いようのない悲しみがこみ上げてきました。pinochikoさん、あまり無理せずご自愛くださいね。
お母様のご冥福をお祈りいたします。
Commented by nekoyama1002 at 2015-10-18 11:41
私も7年前に父を亡くしました。
これからふと急に寂しくなったりすることもあるでしょうが、
いつも見守ってくれてる、って思うと、すごく安心してうれしくなります。
あまり無理せず、お身体気を付けてお過ごしくださいね。(=^・^=)
Commented by fariotyan at 2015-10-18 13:29
pinochikoさん、突然の事で本当になんて、言葉をかけていいか・・
お母様まだ、お若かったでしょう・・
最後にまさか・・そんなに早くお別れが来るなんて思わなかったのに
お母さん鯖やアイスが食べられて良かったです・・

私は30代後半の時に母を見送りました・やはり、突然の事でした
お正月元旦でりんごのスパークリングを
美味しいねと言って飲み終わったら
お化粧をしてと言われたので、ブローしてお化粧してあげたら
なんだか眠くなったから休むねと言って
そのまま眠りから覚めず
その晩急ぐように旅立ってしまいました・・綺麗にしてといったのが旅支度だったのでしょうか

pinochikoさんも今は色々とやらなくてはいけない事があり大変だと思います
フクちゃんや、のんちゃんもにゃんちゃんなりに
状況を察したと思います
突然に疲れがどっとでるかもしれません
無理せずご自愛くださいね

お母様のご冥福心よりお祈りいたします。
Commented at 2015-10-18 14:23
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jyuri-woman at 2015-10-18 16:38
pinochikoさん大変だったんですね、全然気がつかなくてスミマセン。
順番としては、自分が親を見送るんだってわかっていても、
実際にそんな時がくるなんて考えないですよね。
大切な人が亡くなったのに、やることがいっぱいで
しかも何も分からないって、大変ですね。
でも、その方が気が紛れていいんでしょうか?
しかもブログの更新までされてるし、
パワフルというか、大丈夫ですか?身体も気持ちも。
そして、
軽自動車の助手席に乗せて連れて帰るって・・・捕まりますよ!?

お母様のご冥福をお祈りいたします。
 
Commented at 2015-10-18 16:44
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Commented at 2015-10-18 19:31
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Commented at 2015-10-18 20:00
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Commented at 2015-10-19 01:50
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Commented at 2015-10-19 01:56
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Commented at 2015-10-19 03:48
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Commented by ニャンえもん at 2015-10-19 08:51 x
初七日で宮崎牛♪
お母様、きっと喜んで下さったに違いない!
葬祭の皆様もプロフェッショナルですね。しかも猫好きさんだなんて(嬉)きっとpinochikoさんが"呼んだ"に違いナイですよ(笑)
のんちゃんの心配もして下さるなんて…感動(T^T)
色々乗り越えての親子愛、pinochikoさんはご自分のこと優しくないと仰るけれど…その思い遣り、心に染み入りました。このブログアップもありがとう♪
お疲れもおありでしょうし、風邪も治ったか心配です。モリモリ食べて頑張れpinochikoさんヾ(^▽^)ノ
お母様、pinochikoさんに感謝されておられるだろうなぁ…どうか素敵な場所でゆっくりなさって下さいませ♪
Commented by なこ at 2015-10-19 23:13 x
久しぶりにブログを拝見しました。
お悔やみ申し上げます。

きっと猫好きのスタッフさんはお母さまが連れてきてくれたかもしれませんね。
pinochikoさん、ごめんね、よろしくね、ありがとねって。
落ち着いた頃にどっと疲れが出てくるかもしれません。
寒くなる時期ですのでくれぐれもお体お気を付けください。



Commented by りいまま at 2015-10-22 08:17 x
ずいぶんコメントをご無沙汰してしまいました。
お母様が亡くなられたとのことで、ご冥福をお祈りします。
病院でのやり取り、私の父が亡くなった時と同じー!と、笑ってしまいました。
うちの両親は他県出身で私たちもお葬式の経験もなく、母娘で病院からどうやって父を連れて帰るのか看護婦さんに聞いちゃいました(笑)。
しばらくは手続きなどで慌ただしいですが、お体に気をつけて。
フクちゃん、のんちゃんがpinochikoさんの悲しみをずいぶん和らげてくれるのではと思います。
Commented at 2015-10-29 21:57
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Commented by pinochiko at 2015-10-30 08:22
›鍵コメさん、はじめまして。
そうでしたか、そんなことが。誰しもいつかは通る道、と思って受け入れるしかないですねぇ。
お互いぼちぼち行きましょう!
猫たちに癒やされながらね!

Commented at 2015-12-02 16:31
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Commented by pinochiko at 2015-12-02 20:57
> 鍵コメさん、こんにちは!
そうなのです、なんだかイマイチ実感が無いのですよ。
でもふと思い出したりして胸がキューっとなります。
猫がいてくれて本当に良かった。本当に。
あなたもどうぞお体お大事にしてくださいね。
Commented by 1234bow at 2015-12-05 00:26
知らない間にそんな貴重な体験もしてたのですね・・・
なんなんでしょう・・・
悲しいはずの時なのに 妙に可笑しく笑ってみたり・・
感謝の気持ちでいっぱいなのに実感として沸ききらない感情が芽生えるのです・・
私も経験した時 大変な思いで初めてだらけで 関わった方々には不思議に見えたことでしょう・・
きっと 上からお母様も それこそほくそ笑むって感じだろうな~と伝わってきてましたw
最後に大好きなプリンを食べさせてあげられたのも私も良かった~と思いました

きっと お母様も感謝の気持ちでいっぱいだろうと思います・・
あだ 早すぎますね それが悲しくなってしまいます・・

お母様のご冥福をお祈りします・・・
Commented by 1234bow at 2015-12-05 00:27
あだ → ただ・・・   です  m(_ _)m
Commented by pinochiko at 2015-12-05 11:32
> 1234bowさん、こんにちは!
そうかもう経験済みですね。
現実感がないのかな?なんか悲しいという感情はその時にはあまり湧き上がってこなくて、
やることをワタワタしながらこなすという感じ。
妹一家も来たりして楽しかったりしてね。笑うことが多かった気がします。
猫と甥っ子たちを見ながら。
でも今になってやはりジワジワと押し寄せる悲しみというか寂しさはありますねぇ。
後悔の念も。もっと美味しいもの食べさせてあげればよかった、とかね。
こんな早くにいなくなるとは思ってなかったから・・・。

Commented by nyahou at 2015-12-05 17:08
お母さま、お亡くなりになってたのですね..お悔やみ申しあげます。しばらくお邪魔していない間にそんな事がって思っちゃいました。私も結婚して関東に来てかなり経つので先日も実家に帰った時に両親が生きている間にあと何回会えるのかなって考えちゃいました。なんか年をとるって切ないですね
Commented by pinochiko at 2015-12-05 18:46
> nyahouさん、こんにちは!
今回は死というものをとても身近に感じましたね。
私だって明日死ぬかもしれないですよね。
将来に不安を抱えて生きていますが、将来を考えすぎるのもどうなんだろう、と思いました。
去年の夏に母を近くに呼び寄せて本当に良かったです。
でなければ一人で家で倒れてなくなっていたかもしれません。
この一年は毎週会えていたので、少しは親孝行できたかなぁ。
でも今となっては後悔ばかり。じわじわきます。
ご両親、どうぞお大事になさってくださいね。
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by pinochiko | 2015-10-18 09:06 | 日記 | Comments(26)

不惑を過ぎていろいろ楽しくなってきました!


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